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■同時押しボタンの作成

ネオジオの一部ソフト等のA+B等の同時押しをボタンに割り当てる方法。
ダイオード2つで1つの同時押しボタンを作ります(3つ同時なら3こ)
ダイオードの一定方向にしか電流が流れない性質を利用します。
具体的には下図の様に配線します。

信号A━[→|]┳━同時押しボタン信号
信号B━[→|]┛
ダイオードを使わないと、どのボタンを押しても同時押しになってしまいます。
各信号は割りこみ端子(次項参照)を作成してコンパネ内で分岐させるのが良いでしょう。
完成したらダイオードの足等の剥きだしの部分をビニールテープ等で絶縁して下さい。

■割りこみ端子の作成

ボタンの信号を分岐させる為に使うコネクタです
信号線ファストン端子とボタン端子との間に挟みこむ形で取り出します
オス端子(ボタン側の端子)は通常は売っていないので使用済みボタンを分解して取り出し
適当な大きさにしてから反対側にファストン端子を取りつけて中間位置から配線します

連射ボタンを追加する場合等にも使えます

■RGB信号とYC信号の違い

RGB信号は映像の信号をRed,Green,Blue,Syunc(同期)によって送信する形式です
同期信号の種類で画面の解像度が決まります
ゲームセンター基板では通常15KHz(21Pinケーブル同等)ですが、
JVSでは31KHz(パソコンのVGA同等)まで規定されています
セガの一部のゲーム(System24,Model2)では24KHz(旧PC9801同等)が採用されています

YC信号はY(明るさ),Chroma(色合い)によって送信する形式です(主にTVのS端子)
TVのD端子はさらに色合いをもうひとつ使用しています
相互に互換はありませんが信号を専用のICで変換は可能です(若干信号の劣化は発生します)

S端子の信号をRGB15KHzに変換する事によりTVや、TVゲームの映像も筐体で映し出す事が可能になります
電波新聞社XRGB2+等を利用するのが良いでしょう

■インターレスとノンインターレス(プログレッシブ)の違い

画面の表示形式の事を指します
インターレス表示では、本来映す事の出来ない高い解像度の映像を写す為に、1画面を2回の描画で表示する方式
画面を水平ラインに分割(水平解像度)し奇数のラインと偶数のラインにさけて2回表示する事により擬似的に高解像度を実現しますが
2回描画する事により画面全体がチラつくようになります。PS互換基板やNAOMI基板等が有名です
ノンインターレス(プログレッシブ)ではそのまま1画面を表示しますのでちらつきのない画面になります
最近のTVはインターレスの映像でもノンインターレスで表示する物がありますが、
TVの内部で一旦画面を作成して表示していますので画面が1フレーム(1/30秒)遅れて表示されている事になります


■電子部品の基本■
名前 機能
抵抗(Register) 電流調整
可変抵抗(VR) 電流調整
コンデンサ 蓄電
ダイオード 逆流防止
発光ダイオード(LED)発光
電解コンデンサ 蓄電
フィルタ 安定化
トランジスタ(TR) 増幅
汎用(ロジック)IC 信号加工
カスタムIC 信号加工
ROM[ReadOnlyMemory](MaskROM,EP-ROM等)永久記憶
RAM[RandomAccessMemory](S-RAM等) 一時記憶


■抵抗の読み方

色見表
数字
  0
  1(1%)
  2(2%)
  3
  4
  5
  6
  7
  8
  9
 5%
 10%
×20%
─□□□□─
 │││└ 精度表記 茶,赤,金,銀
 ││└─ 補数表記 左二桁への乗数(10n)
 │└── 1の桁  1桁目の数字
 └─── 10の桁 2桁目の数字
抵抗値=二桁の数字x(10x補数)
例)
黄紫橙金
473→47x(103)=47KΩ+-5%

□数字表記の場合(主に基板実装(チップ)抵抗)
xyz 3桁の数字のみで通常精度は記述されない

■IC(汎用ロジックIC)について

汎用ロジックICは回路の基本的な機能を1つにまとめたICの事を指します
LSIや、カスタムIC等はこれらを組み合わせた物をまとめた物を指します
汎用ICにはデジタルとアナログの種類があり
デジタルでは主に以下のような機能を持つ物があります
論理演算[Logic]NOT.OR.AND.NOR,NAND
変換[En/De Code]一定の法則で入力を変換し出力
計算[Calculate] 
記憶[Latch]一時的に信号の内容を保留する
選択[Select]複数の入力から1つを選ぶ
同期(クロックに合わせて動作し、他の部品と連動する物)や
非同期(単独で動作を完了する物)等があります
アナログな物は主に電源用途、音声アンプ、デジタルアナログ変換等の機能があります
基本的にはVccとGndに電源を接続し、処理内容に従って入出力端子に配線し使用します
どんな種類のICがあるかは「標準ロジックIC」等のキーワードで検索すれば色々出てきますので自分で探して見て下さい
74xx系統(C-MOS)や40xx系統(Bi-Bola))が主に使われている物となります
ICの表記
 74HC00B
 │││└ 後の文字 さらにタイプがある場合に表記される(B等)
 ││└─ 下の数字 2,3桁の数字で型番を示す
 │└── 真中文字 動作タイプ、動作電圧等の表記(無い場合もある)
 └─── 上位2桁 シリーズ名称 74や40

詳細は「日立標準ロジックIC」を参照して下さい
こちらでICの規格表の本の種類が確認できます
汎用IC規格表あたりはもっておいて損はないかと思います。部品屋でも通常は置いてあります
一度「JE3NQY」さん「ホビーエレクトロニクス」さんといったページを見てみてはいかがでしょうか?

と、まぁ〜難しい説明とか色々してきましたが...
セレクトICを使えば簡単にAVセレクターが作れたり(スイッチ切り替えでもいいんだけどw)
3in1のゲーム筐体が作れたりするわけですね
あとは基本の基本で連射装置でしょうか
あ〜連射基板の作り方は....各自で調べて下さいw。いや自分もそんなに詳しくないので...
基本原理はボタン信号のON.OFF動作ですんで。7400と抵抗とコンデンサで一応は非同期のが作れます
入力に基板の同期(SYNC)を利用してやると同期連射なんかも作れます


■基板のお手入れ

基板は精密機械です、以下の事に注意して扱えば問題は少ないでしょう
使用環境を厳守する(電圧調整等)
直接基板を素手で触らない(人間の脂で金属部分が腐食します)
静電気に注意する(静電気除去バンド等を使う)
ホコリを落す時は動物の毛で出来たハケを使う(ビニールや、アクリルの物は静電気が発生します)
基板を輸送する時は導電物(アルミホイル、導電シート)に包んでからクッションで包む


■テスターの使い方

テスターのマニュアルを読んでくださいってのが早いですw
あと「ここ」なんかも参照して
基本的にマニュアルを読めば使い方は十分理解できるハズですので、ここではポイントだけ
(1)テスターの先を固定する方法
テスターは二箇所へ端子を接触させて測定しますが、平面の安定した所にテスターがおけるならいざしらず
二箇所へ両手で測定する場合は本体が不安定になり、計測結果がみにくい場合が多々あります
テスターの端子がクリップ状になっていれば問題ありませんが,そういう時は
★1:テスターの端子のを延長して伸ばす。被覆をはがした配線を巻き付ける
★2:テスターの端子をクリップ状に変更する
等があります
(2)一部の基板(特に最近の低電圧で動作する物)ではテスターの電流により部品破損を招く恐れがあります
基板マニュアルにそういう記載がある場合はテスターを使わないのが無難w
荒業として,該当部品を外して計測する方法もあります....自分は無理承知で計測した時も(汗


■シンクロ連射回路

以下のHPにてくわしく紹介されています
「GAL君の部屋」内の「アーケードゲーム」内「シンクロ連射装置」
もう一つ自分が使っていた回路もあったのですが(内容はほぼ同じ)HPがなくなっていたので
あまり良い方法ではありませんが自分が保存してあった同ページの内容を掲載しれおきます(HPがなくなったので本人に確認とれない)
「シンクロ連射回路」
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