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■対戦ハーネス作成知識[2002/4/15]

対戦ハーネスとは1枚の基板で2台の筐体それぞれを1P側、2P側として使用する為のハーネス及び、ケーブルの事を指します
JAMMA式についてを説明しますが、一部JVS形式でも使用できます
必要な部品
JAMMAコネクタ:オスx2・メスx2
配線:3M程の物を25本程度


まず最初に割りこみコネクタ(次項参照)を作成して下さい
そこから2P側に回す以下の信号を全て配線し、2P側のオスコネクタの同じ位置に配線します
JAMMA
NoPartsSolder
01 GND
02  
03  
04  
05  
06  
07  
08 (CoinCounter2)
09  
10Speaker[+]Speaker[-]
11  
12Video-RedVideo-Green
13Video-BlueVideo-Sync
14Video-GNDService
15  
16 Coin(2)
17 2P-Start
18 2P-Up
19 2P-Down
20 2P-Left
21 2P-Right
22 2P-Shot1
23 2P-Shot2
24 2P-Shot3
25 2P-Shot4
26  
27  
28 GND
※()で囲まれた信号は必須ではありませんが汎用性を考えた場合はつけたほうが良い
※GNDは1本でも十分です(電位安定の為)が、スピーカーと、RGB-GNDは別にしておいたほうがノイズ対策にもなると思います

汎用性を考えて
Speaker-Left
2P-Shop5
2P-Shop6
も配線に束ねて下さい
※ケーブルは通常の1.2mm程度の物でもかまいませんがノイズ対策を考慮するならばシールド付き26心ケーブル等をお使い下さい
※ケーブルの中間にも専用コネクタ(26ピンカードエッジ等)を付けると、台移動等の場合にも簡単に筐体を分離できます
■JVS形式についての補足

JVS形式でJAMMAコネクタがある基板はRGBケーブルを使って映像を分配すれば、良好な画質が選べます
音声もRCAジャックから分配してあげると良いですが、2台の筐体にそれぞれアンプが必要になります

JVSのみの基板の場合はUSBケーブルを分配しても無意味(動作しません)ですので、
一旦筐体内のUSBターミナル基板から通常の信号線になった後の信号を2P側に配線する事になります
場合によっては筐体がJVS通信コネクタを備えている物もあるかもしれません
そういう時は筐体のマニュアルにしたがって配線して下さい

JAMMA割りこみコネクタ[2002/4/15]

割りこみコネクタ(分岐コネクタ)の作成
これは対戦台を作る時や、追加ボタンを配線したりする場合に有効です
必要な部品
JAMMAコネクタ:オスx1・メスx1
※:メスコネクタは両端までパターンが届いている物(例:セイミツ製品)
まず最初にオスコネクタのピン全てを内側に接触するように曲げます
この折り曲げた間に挟む形でメスコネクタを最後まで刺しこみます
※この時、メスコネクタの両端がオスコネクタにぶつかって最後まで刺さらない場合はカードの両端をニッパ等で切り取って下さい
挟んだコネクタ全てのピンをハンダ付けして完成です
ハンダ付けしたらカードも確実に固定されるので接着する必要はありません
※カード部分が水平になるようにハンダ付けして下さい(刺しこみにくくなります)

中間ハーネス作成知識[2001/5/21]

*:コネクタを接続し、コネクタの番号と、表裏を確認(必要であれば油性マジックで記入)
*:ケーブルは必要な長さにし、長さをなるべく合わせる(飛び出したりしないように)
*:ケーブルは被服を剥き,あらかじめハンダメッキ(配線をねじり、ハンダを流し固定)を行う
*:電源の配線を行う
*:電源には太めのケーブルを使用し、多めに配線する(発熱、発火の危険があります)
*:グランド線は多めに接続し、すべてのグランドに接続し、電位を安定させる
基板によっては、表から裏へも接続しないといけない場合もあります
電源のグラウンドと、スイッチ関係のグラウンドが分離されてる基板もありますが
全て接続してあげれば問題なし
ただし、音のグラウンドと、映像のグラウンドと、他のグラウンドを繋ぐと
場合によってはノイズが発生したり、画面が乱れる事もあります
音のグラウンドはスピーカーのグラウンドへ
映像のグラウンドはモニタのグラウンドへ接続するのが良いでしょう
*:電源の配線が完了した時点でテスタにて確認
*:映像信号を接続
*:音声信号を接続
*:各種信号線を接続
*:完成したら、コネクタに完成日,作成者等を記入すると保守管理に有効でしょう

ハンダメッキは面倒でも必ず行って下さい
ハンダメッキを行っておけば、ハンダ付け時間が短くてすみ、熱で部品を痛める心配が軽減します
ハーネスには何度も過重がかかり、ハンダがはずれて他の配線と接触する恐れがあります
配線をねじる事によって、ハンダ付け作業中に配線が広がるのを防ぐ効果もあります
例:水でぬらした筆と、乾燥した筆で文字を描く感覚と同じです

■知らない基板の配線を調べるテクニック(とくに古い基板)
注意:自信の無い人,とてもレアで高価な基板等にはお奨めしません
まずはネット等で接続表をみつけてみるのが良いでしょう
2001/5/21

1:前準備
ノートなどにコネクタと同じ表を作成します
コネクタの数、表と裏、番号とその横に端子内容がかけるようにして下さい
テスターは抵抗値x1Ωに設定

2:まずはグラウンド線を全て調べます
基板を見て、外側等に広い面積で配線パターンがあると思います
これはグラウンドで回路を囲む事によるノイズ対策の一つです
その一部にテスタの片方を当てて、もう片方でコネクタの全ての端子を調べます
抵抗値がゼロの端子がグラウンド線という事になります

3:+5Vを全て調べ出します
基板を見て汎用ICを探し出して下さい74HC04等(略式表記7404,C04)と書かれたICです
通常は切り付きを上に見て、右上が+5V電源ですが、正確に調べるにはICの規格表本を参照するか
そのICの型番で検索すると、端子内容が確認できます。
それで、+5Vを確認したら、グラウンドと同じようにテスタで端子を確認

4:+12V、−9Vを調べる
この2つの電源は主に音声アンプICを駆動する為に使われています、そこで
音声アンプICをみつけ、(3)のように規格表で端子を調べてチェックします

5:音声を調べる
音声アンプICを調べたならそこから伸びているのをチェック

6:映像
ま、これもICを調べてやってもいいんですけどね
荒業として...以下の方法なんかもあります(危険度MAX)
まずは映像の何色でもいいからみつけなきゃいかんです
a:とりあえず仮としてどこかのグランドと映像のグランドを繋ぐ
b:基板を接続し、電源を投入し、動作させておく
c:筐体側の映像緑から余っている個所のコネクタに適当に接触させてみて、
画面に変かがないか調べる、目の良い人は怪しげな画面をチェックできるはず!(汗
d:次に映像の同期信号を同じように調べる
e:残りの映像信号を調べる
f:画面が映ったら今度は色を治す,適当に見付けたのできっと画面の色が変なはずです
映像信号を色々入れ替えてみて、赤、青、緑を正しく配線する

7:各種信号線を調べる
同じく基板を動作させた状態で、基板をDIPスイッチ等によりテストモードに入り(なければ次の手順)、 片方をグランドに繋げたケーブルのもう片方を
余った端子に接触させてみて画面に変化がないか確認する
(テストモードがそのままキー入力テスト画面なら、反応した端子で判別できます)
探しやすい順序として、まずはサービスか、コイン端子
反応すればコインの入った音がしたり、画面にクレジットが標示されます。 次はスタート端子、画面が切り替わるでしょう
そして方向キーや、ボタンですかね
テスト端子が発見できれば、後は方向をみつけてキー入力テストに入りましょう

ま、こんなかんじで危ないですが、なんとかできるでしょう。
壊れても自分は責任もちませんが...

ナオミハード対応表(○が必要を意味)
会社筐体名I/Oボード電源(アンプ含)対戦キット画面
セガユニバーサルXX○(NAOMI専用)31K
NewバーサスXX31K
メガロ410XX31K
ブラストシティX○(ブラスト専用)31K
旧バーサスX15K
アストロ系15K
コナミウェンディIIXX31K
ナムコサイバーリードXX15K
サイバーリードIIXX15K
汎用15K
対戦:基本的にはI/OボードでJAMMAに変換すれば、既存のJAMMA対戦ケーブルで対応できます(特殊ボタンは要対処)
電源:出力に3.3Vがあれば対応は可能であるが、コネクタの変換が必要な場合有り
I/O:上記表はセガのI/Oボードとして表記(数種類存在)

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